米ニュースサイト「アクシオス」は10月31日、イスラエル関係者の話として、イランが数日以内に隣国イラク領内からイスラエルに対し、10月下旬に受けた空爆に対する報復攻撃を行う準備をしていると報じた。イラクの親イラン武装組織を通じて国外から攻撃することで、紛争激化を避ける狙いがあるとみられる。
アクシオスによると、攻撃は今月5日に予定されている米大統領選よりも前に行われる可能性が高いという。イランの精鋭軍事組織・革命防衛隊のサラミ司令官は31日、報復攻撃は「どんなシナリオよりも異なる」と述べていた。
イランとイスラエルは昨年10月にパレスチナ自治区ガザ地区のイスラム組織ハマスとイスラエル軍の戦闘が始まって以降、対立が激化。イランはハマスの最高指導者だったハニヤ氏がテヘランで暗殺されたことなどへの報復として、先月1日にイスラエルに弾道ミサイル180発以上を発射した。これに対し、イスラエルは26日、イラン領内の軍事施設を空爆。イラン当局は「被害は限定的だった」と発表したが、防空システムや弾道ミサイルの関連施設が破壊されたとみられている。【カイロ金子淳】
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