韓国国防省の国防情報本部は30日、北朝鮮が北東部・豊渓里(プンゲリ)の核実験場で「核実験の準備をほぼ終えたとみている」と国会で報告した。11月5日に迫る米国の大統領選の前後に、北朝鮮が核実験を含む挑発行動に出る可能性もあるとみて、韓国政府は警戒を強めている。
ただ、北朝鮮が経済などで依存する中国が核実験には反対の立場を取っており、このタイミングでは強行しないとの見方もある。
国防情報本部はこの日、北朝鮮が大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射台付き車両の配備を進めていることも明らかにした。米大統領選の前後に北朝鮮がICBMを発射する可能性もあると指摘した。
北朝鮮は2006~17年に計6回の核実験を実施した。その後は行っていないが、今年9月にはウラン濃縮施設を国営メディアを通じて初めて公開した。核戦力の強化を図っている模様だ。【ソウル福岡静哉】
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