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 ニュージーランドの空港で「お別れのハグは3分まで」と時間制限が設けられ、波紋を広げている。一体、その狙いとは?

■別れ惜しみ大渋滞に対策

空港に標識設置 この記事の写真

 22日、ニュージーランドのダニーデン国際空港に「ハグは3分まで」と書かれた標識が設置された。

 別れの場ともなる空港で、少しでも長くお互いを感じようと交わす大切な「別れのハグ」。なぜ「3分まで」という制限を設けたのか?

別れ惜しみ大渋滞に対策 ダニーデン国際空港 デ・ボノCEO
「これは安全のためであり、ピーク時の混雑を減らすための対策です」

 街の中心部から30キロの場所にあるダニーデン国際空港は、路線バスや電車がなく、車を利用する人が多いという。

 空港の降車エリアで長いハグをすると、大渋滞を引き起こすことになるため、3分の時間制限を設けたのだ。

批判の声も

 これに対しSNS上では「人間味に欠けている」などの批判の声も出ている。

 番組は、都内で、外国人観光客に別れのハグはするか聞いてみた。

アメリカからの観光客
「愛する人には必ずするよ」
「もちろん、ぎゅっと抱きしめるよ。私はハグが大好きだから」
「3分は長すぎるよ。30秒が限界だと思う。2、3回のハグとキスで、お別れでいいと思うよ」 ドイツからの観光客
「とても短いね。もっと長くてもいい」 オーストラリアからの観光客
「3分という制限には賛成。公共の場での愛情表現は人によって違います。愛する人に別れのあいさつをする時、周りに敬意を払う必要があるからです」 日本人は?

 一方、別れのハグになじみのない日本人は…。

20代
「3分って聞いた時に、私はちょっと長いかもって思った」 50代
「ちょっと短いかな。ハグだけだったら、そうでもないけど。お別れするにあたっていろいろな思いがすぐに出てくるとは限らないので3分は足りないかな。せめて15分」

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■空港での別れのハグ効果

■空港での別れのハグ効果

 空港での別れのハグには良い効果があるようだ。

ハグの効果

 オランダ神経科学研究所が行った研究によると、ハグをすると「幸せホルモン」と呼ばれる神経伝達物質オキシトシンが分泌されるという。また、「ストレスホルモン」と呼ばれるコルチゾールの分泌が低減され、ストレスを和らげる効果が認められたとCNNは報じている。

 そのため、イギリスの新聞ガーディアンによると、空港でのハグは別れや飛行機に乗ることに対する不安などを低減させる効果が期待できるというのだ。

“ストレスホルモン”の低減

 ただ、ハグによるコルチゾールの低減は多くの女性で確認されたのに対し、男性ではほとんど確認されなかったという。この理由については、女性に比べて男性はハグが一般的でないという社会的要因や触覚の男女差という生物学的要因が挙げられているが、詳しいことはまだ分かっていないという。

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■研究結果を引き合いに「ハグは3分間で十分」

■研究結果を引き合いに「ハグは3分間で十分」

 また、ハグの時間も重要なポイントのようです。

効果的なハグの時間

 アメリカの医療誌サイコロジー・トゥデイによると、オキシトシンの分泌には少なくとも5秒間のハグが必要で、理想は20秒間だといいます。

 ただ、あまりにも長すぎる場合は、逆にストレスを感じるケースもあるとガーディアンは報じている。

CEO「ハグは3分間で十分」

 ハグの時間を制限したダニーデン国際空港のデ・ボノCEOは、こうした研究結果を引き合いに出し、3分間で十分であると話したという。

 一方で、ダニーデン国際空港では駐車場が15分間無料で利用できるといい、「もっと深く別れを惜しむ場合は駐車場を利用して下さい」と呼びかけているという。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年10月29日放送分より)

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