NATO=北大西洋条約機構の事務総長は、北朝鮮の部隊がロシア西部クルスク州に配備されたことを確認したと明らかにしたうえで、「こうした行動を直ちに中止するよう求める」と述べました。
NATOは28日、ウクライナ侵攻を続けるロシアに北朝鮮が兵士を派遣した問題を話し合うための会合を開き、韓国の代表団から派遣の実態について説明を受けました。会合には加盟国のほか、パートナー国である日本やオーストラリア、ニュージーランドの大使も出席しました。
会合後、ルッテ事務総長は、北朝鮮の部隊がウクライナ軍が越境攻撃を行っているロシア西部クルスク州に配備されたことを確認したと述べました。
NATO ルッテ事務総長
「NATOはロシアと北朝鮮に対し、こうした行動を直ちに中止するよう求める」
そのうえで、「ロシアと北朝鮮の軍事協力が深まることはインド太平洋と欧州・大西洋の安全保障にとって脅威だ」と強調。北朝鮮はロシアに何百万発もの弾薬と弾道ミサイルを供給しており、「ウクライナでの戦争をあおっている」と非難しました。
また、ロシア兵の死傷者が60万人以上に達し、「外国からの支援なしにウクライナへの攻撃を継続できなくなっている」とも指摘し、北朝鮮の兵士派遣について引き続き動向を注視していくとしています。
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