南シナ海の領有権争いをめぐり、フィリピン政府は、対立の激化を防ぐための合意をフィリピンが一方的に破棄したとする中国側の主張を否定した。

南シナ海のアユンギン礁では、軍事拠点への補給活動に向かうフィリピンの船に対し中国の船が放水などの妨害を繰り返し、負傷者が出るなど対立が深まっている。

こうしたなか中国側は、フィリピンのドゥテルテ前政権とマルコス現政権のそれぞれと、アユンギン礁での対立を防ぐための合意が結ばれていたが、フィリピン側が一方的に破棄したと主張している。

これに対し、フィリピン政府は27日の声明で合意の存在を否定した上で、「中国のプロパガンダの一環で緊張の原因は中国にある」と反論し、非難の応酬が続いている。

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