トルコの首都アンカラ近郊にあるトルコ航空宇宙産業(TUSAS)本部で23日、爆発があり、死傷者が出たもよう。写真は現場付近で同日撮影(2024年 ロイター/via REUTERS TV)

トルコ政府は23日、首都アンカラ近郊にある主要軍需産業「トルコ航空宇宙産業(TUSAS)」の本社が襲撃を受け、5人が死亡、22人が負傷したと発表した。

エルドアン大統領は襲撃を「テロ攻撃」として非難。イェルリカヤ内相も「テロ攻撃」との認識を示した上で、実行犯2人が殺害されたと明らかにした。負傷者のうち2人が重体という。

現地メディアは大きな爆発があったと報じたほか、アサルトライフルなどで武装した襲撃者がTUSASの社屋に入っていく映像や、駐車場での銃撃戦の映像を報じた。目撃者によると、現場で銃撃と大きな爆発音が聞こえた。

爆発とその後の銃撃の原因は現時点で不明だが、一部メディアは自爆攻撃があり、建物内に人質がいると報じたが、当局はこれを確認していない。現時点で犯行声明を出したグループはない。国営アナドル通信によると、検察が捜査を開始した。

イェルリカヤ内相は、手口からみて反政府武装組織のクルド労働者党(PKK)による犯行の可能性が「極めて高い」との見解を示した。

TUSASは1万人を超える従業員を抱えるトルコで最も重要な防衛・航空企業。同国初の国産戦闘機の製造などを行っている。

トルコが加盟する北大西洋条約機構(NATO)のルッテ事務総長は今回の攻撃を非難。欧州連合(EU)のトルコ代表部も攻撃を非難した。



[ロイター]


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