米中西部ミズーリ州カンザスシティーで、1924年に国立第一次世界大戦記念博物館に埋められたタイムカプセルの中身=同博物館のウェブサイトより

 米中西部ミズーリ州カンザスシティーで10月16日、国立の第一次世界大戦記念博物館に100年前の建造時に埋め込まれたタイムカプセルの「開封式」が開かれ、当時のクーリッジ大統領からの手紙、1917年の宣戦布告のコピーなどが披露された。

 タイムカプセルは銅製の箱で、今年7月にコンクリートや石灰岩の壁をドリルで崩して取り出された。

 15点の記念品が中に入っており、1921年の起工式の画像を収めたフィルム、起工式の様子を伝える地元紙の紙面を刻んだ銅板、合衆国憲法や聖書のコピーが収められていた。第一次大戦で米軍の欧州派遣軍を率いたパーシング司令官にメッセージを求めたが、返答がなかったという記録も残されていた。

 当時使用されていたナイトレート・フィルムは可燃性で、開封時に発火するリスクがあった。今回の開封時には、警察の爆発物処理班が立ち合い、無事に中身を取り出せたという。【ワシントン秋山信一】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。