イスラエル軍は、イスラム組織ハマスの最高指導者シンワル氏を殺害したと発表しました。また、殺害直前の姿だとする映像も公開しました。
これが17日、イスラエル軍が公開した映像です。ガザ南部ラファで、窓から建物に侵入したドローンが撮影したとするもので、奥へ進むと、ほこりにまみれたソファーに腰かけている人物が確認できます。長い棒のようなものをドローンに投げつける様子も…。
イスラエル軍はこの人物をハマスの最高指導者シンワル氏だとし、AP通信などによりますと、この後、戦車の砲撃で建物ごと破壊しました。そして、瓦礫の中から遺体を見つけ、指紋やDNAからシンワル氏だと確認したということです。
複数のイスラエルメディアは、大量の現金と複数のIDカードも見つかったと伝えています。
イスラエル軍は、シンワル氏を去年10月のハマスによるイスラエルへの奇襲攻撃の首謀者だとみなし、「最大のターゲット」として行方を追っていました。
イスラエルのネタニヤフ首相は、シンワル氏殺害を「ハマスとの戦争における重要な瞬間だ」と評価した上で…
イスラエル ネタニヤフ首相
「人質全員が解放されるまで、全力で戦い続ける」
人質が解放されるまで戦闘を続けると強調しました。
アメリカのバイデン大統領は…
アメリカ バイデン大統領
「いまこそ停戦と人質解放を実現すべき時だ」
こう述べ、停戦に期待感を示しました。
ただ、ハマスに連帯を示し、イスラエル軍と戦闘を続けているイスラム教シーア派組織ヒズボラは、「イスラエルとの対決を新たなより激しい段階に移行させた」とする声明を発表。イランも対決姿勢を強めることを明らかにしていて、人質の解放と戦闘の終結につながるかは不透明です。
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