北欧のグリーンランドで拘束され、日本政府が引き渡しを求めている反捕鯨団体「シー・シェパード」の創設者の男がフランスに政治亡命を申請したことが分かりました。

 「シー・シェパード」の創設者、ポール・ワトソン容疑者(73)の支援者らは16日、ワトソン容疑者がフランスのマクロン大統領への書簡で、政治亡命を希望したことを明らかにしました。

 ワトソン容疑者は2010年に日本の調査捕鯨の監視船の航行を妨害するよう仲間に指示したなどの疑いで7月21日に日本の国際手配によってデンマークの自治領、グリーンランドで拘束されました。

 デンマーク司法省は日本政府が求めるワトソン容疑者の引き渡しについて、今も検討を続けています。

 一方、ワトソン容疑者は容疑を否認していて、釈放を求めています。

 ワトソン容疑者はアメリカとカナダの国籍を持っていますが、近年は家族とともにフランスで生活していました。

 マクロン大統領はワトソン容疑者が逮捕された際、日本への引き渡しを回避するためにデンマーク当局に介入したと報じられています。

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