中東レバノンに侵攻を続けるイスラエル軍が、国連のPKO=平和維持活動を担う国連レバノン暫定軍の施設を再び攻撃しました。
レバノンとイスラエルの国境の監視など、平和維持活動を担う国連レバノン暫定軍は、16日、イスラエル軍が拠点にある監視塔に向けて戦車で砲撃したと発表しました。人的被害は確認されていませんが、これによりカメラ2台が破壊されたほか、監視塔も損傷したということです。
暫定軍はイスラエル軍に対し、「国連施設の不可侵性を常に尊重する義務があることを改めて認識してもらいたい」と声明を出しています。
イスラエル軍は、これまでも暫定軍の施設や兵士に対して攻撃を繰り返していて、世界各国から非難の声が上がっています。
こうしたなか、イスラエル軍はレバノン全土に対して攻撃を続けていて、レバノンの保健当局は16日、過去24時間で27人が死亡、185人以上がけがをしたと発表しました。このうち、南部のナバティエでは市庁舎に対しても空爆があり、中東アルジャジーラによりますと、会議中だった市長も殺害されたということです。
イスラエル軍は、イスラム教シーア派組織ヒズボラの武器庫などを狙った攻撃だったと従来の主張を繰り返しています。
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