米西部アリゾナ州の集会で演説する民主党のハリス副大統領(奥中央)=2024年10月11日、ロイター

 11月5日投開票の米大統領選に向け、民主党のハリス副大統領は11日の集会で、自身が当選した場合、大統領に政策を助言する超党派の機関を設置する意向を明らかにした。ハリス氏は既に共和党から閣僚を起用する方針も示している。トランプ前大統領との接戦が伝えられる中、同氏に批判的な共和党支持層の取り込みを図る動きを加速させている。

 集会は接戦7州のうちの一つである西部アリゾナ州で、共和党の支持者向けに開催された。ハリス氏は「どこから来ようが、私は良いアイデアを好む」とし、「健全な2大政党制が必要だ」とも強調した。共和党から閣僚を起用する意向も改めて示した。

 ハリス氏は3日には、共和党の発祥地である中西部ウィスコンシン州リポンで集会を開催し、かつて共和党の幹部も務めたリズ・チェイニー元連邦下院議員も招いた。また、これまでに共和党の歴代政権で外交や安全保障を担当した元高官ら100人以上がハリス氏への支持を表明している。【ワシントン松井聡】

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