■アマゾン川の底“砂漠状態”

 アマゾン川流域の交易拠点マナウス。かつて町のすぐそばにあった川岸は大きく後退。大量の農作物を船から市場まで歩いて運ばないといけません。

 干ばつの影響が深刻化しているアマゾン川流域。いくつもの支流で、観測史上最低の水位を記録し、水不足も住民を悩ませています。

地元住民
「水浴びもできないし、飲み水も町の外に行かないと手に入らない」

 水が干上がり、砂漠のようになった川底。住民たちは、そこを2時間以上歩いて買い出しに行く生活を強いられているのです。

■サハラ砂漠は洪水で「幻の湖」出現

 一方、“本物の砂漠”には水があふれかえっています。サハラ砂漠では大洪水が起き、幻の湖が出現する事態となっています。

モロッコ気象局 広報担当
「これほど短期間で、これだけの雨が降ったのは30年から50年ぶりのこと」

 記録的な大雨と洪水に見舞われたのは、なんとアフリカのサハラ砂漠です。

 モロッコ南部サハラ砂漠への玄関口として知られるメルズガ。見渡す限りの大砂丘で人気の観光地が一変、8月から9月にかけて降った大雨で、まるでオアシスのようになったのです。

 さらに、この洪水によって“幻の湖”が再び出現したといいます。

 その名は「アイリキ湖」。ダムの建設とともに川がせき止められ、最近まで完全に干上がった状態でした。

 砂漠に突然、現れた大量の水。将来の天気予報を大きく変える可能性があるといいます。

モロッコ気象局 広報担当
「雨のパターンが変化するでしょう。これまでのような普通の雨から、特定の地域では、かなり激しい雷雨に変わっていくとみられる」

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