中国では政府が9月下旬にまとまった景気刺激策を打ち出したことで急激な株高となっています。

 上海株式市場では、「上海総合指数」が右肩上がりで、8日の終値は半月前に比べて約27%上昇しました。

 きっかけは9月下旬に金融当局が発表した景気刺激策です。

岡三証券上海事務所 久保和貴所長
「市場や投資家が予想しなかったところまで(政府が)踏み込んできた。(景気支援)そこをしっかりしますよ、と意思の表明をされたことが大きなサプライズだった」

 人々の関心は大きく、中国のSNSのトレンドランキングでは上位に株高の話題が食い込んでいます。

岡三証券上海事務所 久保和貴所長
「9月30日に上海の証券取引所のシステムが一時、遅延状態になるという珍しいことが起きました。個人投資家の方の買いが殺到しすぎたと。今回の政策によって、果たして中国経済がどれだけ持ち直してくるかが厳しく問われてくることになります」

 中国当局は今月8日の会見で、年間「5.0%前後」のGDP(国内総生産)成長率の目標達成に「自信がある」としましたが、投資家が期待するような新たな経済対策は示しませんでした。

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。