イスラエルとイスラム組織ハマスの戦闘が始まって1年がたったパレスチナ自治区ガザ。親族31人を亡くし、苦しい生活を続ける住民に話を聞きました。

ガザ南部ハンユニス在住 サイフさん
「私が何を失ったか、想像できないでしょう。家族を失ったのです。でも、泣いてどうなりますか?」

南部ハンユニスに住むサイフさんです。戦闘で家や仕事を失ったうえに、親族31人を亡くしました。

イスラエル軍による退避要求のたびに移動を強いられ、電気やインターネットを自由に使うことができないなか、オンラインでのインタビューに答えてくれました。

ガザ南部ハンユニス在住 サイフさん
「いま、ガザの人たちは飢餓状態にあります。私ですか?私は大丈夫です。家族や友人と食べ物を分け合っています」

苦しみが続くなかでも、気づかされたことがあるといいます。

ガザ南部ハンユニス在住 サイフさん
「戦争で私たちはとても強くなりました。忍耐強くなりました。いまあるものに感謝するようになりました。周りと分け合えるようになりました」

サイフさんは攻撃で殺されるのは罪のない市民で、ガザの人たちには「良い生活を送る権利がある」と強調。まずは停戦、そして次に人道支援が必要だと訴えています。

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