アメリカ大統領選挙の投票日まで1か月を切る中、不法移民をめぐるトランプ前大統領の新たな過激発言が波紋を広げています。

トランプ前大統領は、7日、保守系ラジオ番組のインタビューで、「1万3000人の殺人犯を含む移民らを『開かれた国境』から入国させていいのか」と発言。

「彼らの多くが1人よりも遥かに多くの人を殺害しながら、今はアメリカ国内で幸せに暮らしている」と主張したうえで、「殺人者というのは遺伝子に組み込まれているものだと思う」とし、アメリカ国内に「悪い遺伝子」がたくさん入ってきている、との差別的な持論を展開しました。

トランプ氏は過去にも不法移民は「アメリカの血を汚している」などと主張するなど移民をめぐる過激な発言でたびたび物議をかもしてきました。

こうしたなか、トランプ陣営は、トランプ氏が11日コロラド州オーロラで選挙集会を開くと発表しました。

オーロラは、トランプ氏が移民問題で繰り返し名指ししてきた都市で、悪名高いベネズエラのギャングが暴れまわり、複数の集合住宅を占拠しているなどと事実とは異なる主張をおこなってきました。

トランプ陣営は、「カマラ・ハリスの国境開放政策は、かつては安全だった地域社会を、法を守る市民にとっての悪夢に変えている」としていて、移民問題を選挙戦終盤の最大の争点に据え、攻勢を強めたい考えとみられます。

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