10月8日、北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、核兵器を保有する軍事大国への歩みを加速させ、敵が攻撃してきた場合には核兵器の使用も辞さないと述べた。平壌で撮影。9月10日、国営の朝鮮中央通信(KCNA)の提供写真(2024年 ロイター)
北朝鮮の金正恩朝鮮労働党総書記は、核兵器を保有する軍事大国への歩みを加速させ、敵が攻撃してきた場合には核兵器の使用も辞さないと述べた。7日に大学で行った演説内容を国営の朝鮮中央通信(KCNA)が8日報じた。
金氏は、韓国が米国と共謀して地域を不安定化させ、適切な戦略兵器すら保有していないという事実をごまかそうとしていると非難し、韓国の尹錫悦大統領に言及した。金氏が尹氏の名前を挙げるのはここ1週間で2度目。
「尹錫悦は演説の中で共和国の終焉について無神経で下品な発言をしたが、これは彼が主君の力に対する盲目的な信仰に完全に取り憑かれていることを示すものだ」と述べた。
金氏は韓国を攻撃する意図はないとした上で、「敵がわが国に対して武力を行使しようとすれば」、北朝鮮軍はあらゆる攻撃手段をためらわずに講じ「核兵器の使用も排除しない」と述べた。「軍事大国と核保有国への道は加速するだろう」とも述べた。
韓国の首都ソウルでは先週、「国軍の日」に合わせて軍事パレードが行われた。尹氏は演説で、北朝鮮が核兵器を使用する日が同国の体制の終わりと発言した。
韓国国防省は国会議員への報告書の中で諜報情報を引用し、北朝鮮が新たな潜水艦を建造している可能性があると述べた。1月には金正恩氏が原子力潜水艦の建造を命じたと報じられている。建造はまだ初期段階にあり、この船が原子力潜水艦であるかどうかは不明だという。
北朝鮮はまた、おそらくロシアの協力を得て、核兵器を搭載できる潜水無人機の開発にも取り組んでいるという。
KCNAは別の報道で、金正恩氏がロシアのプーチン大統領に誕生日の祝電を送ったと伝えた。金氏はプーチン大統領を「最も親しい同志」と呼び、両国間の「戦略的・協力的な関係」を新たなレベルに引き上げると述べたと伝えた。
金氏とプーチン氏は6月に相互防衛協定を含む包括的戦略的パートナーシップを採択している。
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