(写真はイメージです)Hans-Pixabay

<大型ハリケーン「ヘリーン」の被害を受けた住民たちの心をひととき紛らわせてくれたのは「まさかの大型生物」>

大型ハリケーン「ヘリーン」で甚大な被害が出たアメリカ南東部の被災地で、ユーモラスな光景をとらえた動画がひと時の笑顔を誘っている。

【動画】住民仰天! 冠水した道路に「まさかの大型動物」が...プカプカ浮かぶ巨体は一体どこから?

TikTokユーザーの@nc_tweeder5は、ノースカロライナ州アッシュビルの冠水した道路で、実物大のカバの置物が流れていくシュールな光景をとらえた。

街に濁流が押し寄せる様子を、住民たちは信じられない思いで見つめていた。「もうこれまで」と1人が言ったところで、別の1人が「オーマイゴッド」と叫び声を上げた。

撮影者の目の前を奇妙な物体が漂流していたのだ。それはなんと大きなカバの置物だった。「陶器の、陶器のカバだ」と1人が言うと、笑い声がはじけ、もう1人は「ビデオ撮らなきゃ」と応じている。不意に現れた水に浮かぶカバは、惨状の中で束の間の楽しいひと時をもたらした。

ヘリーンはカテゴリー4の勢力で9月26日にフロリダ州に上陸。最大風速は約62.6メートルに達し、フロリダ、ジョージア、サウスカロライナ、ノースカロライナ、バージニアなど複数の州で被害が広がった。

数百万戸が停電に見舞われ、サウスカロライナ州が最も大きな被害を受けた。影響は内陸部にも及び、ノースカロライナ州アッシュビルなどの山間部で大規模な洪水が発生した。

米連邦緊急事態管理庁(FEMA)は800人以上を被災地支援のために動員した。

こうした惨状の中でも、プカプカ浮かぶカバの置物の動画は笑いを誘った。動画を見たユーザーもその点を指摘する。

「こんな状況の中に喜びを見つけなければならない時もある。みんないろんな感情を持った人間なんだから、どんな状況下でどんな感情を持っても構わない」と@Pomeraniacは言い、@blainelliott543は「あまりにひどい状況の中のちょっとした喜びとご褒美」とコメントした。

@machinemantanksはこの動画に「デービッド・アッテンボローのナレーションがほしい」と冗談を飛ばした。アッテンボローは野生生物のドキュメンタリー番組で有名なイギリスの放送作家。@billynix71は「これほどの被害が出た地域からの笑い声が聞けてよかった。自分には祈ることしかできない時もあるから」と書き込んでいる。

@caseysartjournalは「あんなものが浮いているなんてびっくり」と投稿し、「皆さんの安全と健康を願っています」と書き添えた。

(翻訳:鈴木聖子)

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