日本から地球の反対側でも異常気象に見舞われていました。
照り付ける太陽のもと、手に荷物を持ち、歩く人たち。
広大な砂漠の上を歩いているように見えますが、ここは南米を流れる流域面積が世界最大のアマゾン川の川の底です。
今、観測史上で最悪といわれる干ばつ被害が広がっているブラジル。
両手いっぱいに荷物を持って、干上がった場所を歩いていた女性は「川を渡らなければならないので、とても大変です。荷物を運ぶのに30分もかかります」と話します。
ブラジルでは、2年連続で干ばつが発生。
国土の60%近くが影響を受けており、一部の都市では、140日以上連続して雨が降らない状況が続いているといいます。
男性は「川は私たちの道路で、水がなければ船を出せないので、私たちはここで孤立しつつあります」と話しました。
またブラジルでは、森林火災や山火事も相次いでいて、アマゾン川流域に住む74万人以上が食料不足などに陥っているとみられています。
わずかに残った水の上をボートに乗り、こぎながら進むのは地元の漁師は、漁に出られない現状を「あと少し干上がったら漁師をやめざるを得ないだろう。私たちは漁に出ないと生活ができません」と嘆きます。
同じく南米コロンビアを流れるアマゾン川の水位も下がり、最大で80%低下しているといいます。
コロンビアの国家災害リスク管理局は1日、干ばつに対する緊急対応策を発表。
給水が途絶えた集落への水を確保するため、モーターポンプ・ホースなどを提供し、地下水の発掘調査を行う予定だとしています。
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