10月2日、米大統領選を戦うトランプ前大統領の妻メラニア夫人が近く出版される自身の回顧録の中で、女性には人工妊娠中絶の権利があると記していると、英紙ガーディアンが2日報じた。写真はトランプ夫妻。米ウィスコンシン州 ミルウォーキーで7月撮影(2024 ロイター/Elizabeth Frantz)

米大統領選を戦うトランプ前大統領の妻メラニア夫人が近く出版される自身の回顧録の中で、女性には人工妊娠中絶の権利があると記していると、英紙ガーディアンが2日報じた。

回顧録「メラニア」は今月8日に出版の予定。


 

メラニア夫人は「女性が自分の体をどうするかについて本人以外がなぜ決定権を持つべきなのか」と疑問を呈している。

「望まない妊娠を終わらせるかどうかを選択する女性の権利を制限するのは、女性が自分の体を管理することを否定するのと同じだ」とし、大人になってからずっとこの考えを持ち続けてきたとした。

トランプ氏はこれまで妊娠15週以降の中絶を全米で禁止することに支持を示唆していたが、4月には、連邦最高裁が中絶を憲法上の権利だと認める「ロー対ウェード」判決を覆してから初めてとなる大統領選では、政治的配慮が優先されると述べた。

トランプ氏は中絶に関する規制の是非は各州が判断すべきだとし、レイプや近親相姦(そうかん)による妊娠や母体に危険がある場合は規制の例外にすべきとの考えを示している。

大統領選でトランプ氏と対決するハリス副大統領の陣営は「全米の女性にとって残念なことに、トランプ氏の意見はメラニア夫人と完全に異なる」と指摘した。



[ロイター]


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