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 中国では1日から国慶節の大型連休が始まり、中国人旅行者による大移動が起きている。中でも日本は人気の旅行先であり、ある夫婦の日本観光に密着した。

■“爆買いの象徴”銀座で変化も

中国の国慶節連休が始まる この記事の写真

 1日から中国で始まった国慶節の大型連休。7日間で、のべ19億人以上が移動するとみられている。景気減速が続く中国では、低予算の国内旅行や近場の外国旅行が人気だという。

羽田空港

そんな節約志向もあってか、人気となっているのが日本だ。1日午後、羽田空港には多くの中国人観光客の姿があった。

6月に結婚した夫婦
「新婚旅行です」
「(Q.どこに行きますか?)渋谷。買い物とか、渋谷スカイに行きます」 上海からの観光客
「伊豆に行きます。レンタカーで、伊豆の風景を見るために半島を周ります」 上海からの観光客
「青森(に行きます)。大好物のリンゴとマグロを食べる予定です」
「(Q.マグロは好きですか?)はい」 爆買いの象徴も

 地方へ足を延ばす人もいる中、15回以上日本に旅行に来ているという孔さん(45)と王さん(37)夫婦は、あえて東京で5日間過ごすという。

 一体、どこで何をするのか。羽田空港から向かったのは銀座だった。

 かつて中国人観光客の「爆買い」の舞台となっていた銀座だが、今ではその目的が大きく変わっていた。

メガネを選ぶ孔さん

 訪れたのは、なんと眼鏡店。孔さんは、このお店の情報を中国のSNSで知り、ずっと来てみたかったのだという。

孔さん
「小さいかな」

 「フォーナインズ GINZA SIX店」には、中国語を話せるスタッフが常駐しているという。

孔さん
「これかな…」 スタッフ
「他にも非球面レンズというのが。こちらです」 孔さん
「少し高いですね」

 じっくり30分以上かけて、お気に入りのフレームを決めた孔さん。次はレンズを作るため、カウンセリングや視力検査を受けていたのだが、その時、妻の王さんが店を出てどこかへ行ってしまった。一体、どこへ?

妻の美容院体験

 夫の元へと戻ってきた妻の王さん。何か雰囲気が変わっているように見えるが…。髪の長さに注目すると、短くなっていた。実は待ち時間を使い、美容院に行っていたのだという。

王さん
「日本の美容院はシャンプーがとても丁寧ですね。気持ちよかったです。ウェーブを生かして小顔に見えるカットも気に入りました」
「(Q.出来栄えは100点満点中、何点ですか?)98点です!」

 念願のメガネの受け取りは、3日後だという。

孔さん
「私は、とにかく細やかで丁寧なカウンセリングにびっくりしました。あんなに長い時間視力検査をしたことはありません。ぴったりの眼鏡が見つかって、とてもうれしいです」

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■比較的人が少ない穴場の観光地に行く

■比較的人が少ない穴場の観光地に行く

反向旅游とは?

 中国人観光客の人気の旅行先は日本ということだが、近年、中国で流行のキーワードがあるようだ。

 それは「反向旅游(ファンシャン リューヨウ)」という言葉。多くの人とは反対の方向性で旅行を楽しむという意味で、「混雑を避け、比較的人が少ない穴場の観光地に行く」というものだという。

 実際、日本に関しても多くの人が、このスタンスでおすすめをつぶやいている。中国のSNSのウェイボーには、香川県のさぬき市を訪れた人が「さぬき市の民宿に3日間滞在した初めての中国人観光客かもしれません(笑)」と投稿している。

 さらに「観光客も少なく、とても静かで、本格的な讃岐うどんを食べました」と、混雑を避けてのんびり過ごした様子がつづられている。

 また、ウェイボーには大分県由布市の湖、金鱗湖をすすめる投稿が多く、「水面が魚の鱗のよう。まるで詩のような景色」「おとぎ話のような街。なぜ今まで来なかったのかしら」と、幻想的な景色だと紹介されている。

(「大下容子ワイド!スクランブル」2024年10月2日放送分より)

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