イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。レバノン南部のティルスから同日撮影(2024年 ロイター/Aziz Taher)
イスラエル軍は1日、イランがイスラエルに向けてミサイルを発射したと発表した。イスラエルのメディアによると、約200発のミサイルが国内に向け発射されたもよう。
レバノンの親イラン派武装組織ヒズボラに対するイスラエルの軍事行動への報復攻撃とみられる。
イスラエル国内では警報のサイレンが鳴り響き、市民らが防空壕などに避難した後、エルサレムなどでは爆音が聞こえた。国営テレビの記者らが生中継中に地面に伏せる姿が放映された。
ロイターの記者は、イスラエルの隣国ヨルダンの領空でミサイルが迎撃される様子を目撃した。
イスラエル軍によると、イランの攻撃を受けてイスラエルの空域は閉鎖された。
イスラエル軍はその後、警報や避難指示を解除。イスラエル軍のハガリ報道官は、イランのミサイル攻撃によって負傷が出たという報告は受けていないと述べた。ただ、攻撃は深刻で、重大な結果をもたらすと警告した。
イラン革命防衛隊は国営テレビを通じ、イスラエルに向けミサイルを発射したと発表。イスラエルが報復に出れば、イランの対応は「より壊滅的で破滅的なもの」になると警告した。
イラン政府高官はロイターに対し、イスラエルへのミサイル発射命令は、同国の最高指導者ハメネイ師によって出されたと明らかにした。ハメネイ師は現在、安全な場所にとどまっているという。
バイデン米大統領はXへの投稿で、米国がこれら攻撃からイスラエルを守り、同地域にいる米軍部隊を守るためにどのように準備しているか、ハリス副大統領らと協議したと明らかにした。
ホワイトハウスの国家安全保障会議によると、バイデン大統領は米軍に対しイランの攻撃に対するイスラエルの防衛を支援し、イスラエルを狙ったミサイルを撃墜するよう指示した。
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