北朝鮮で行われた放射砲(多連装ロケット砲)の性能を確かめる試験発射=25日(朝鮮中央通信=共同)

北朝鮮メディアは26日、金正恩朝鮮労働党総書記が25日に放射砲(多連装ロケット砲)の性能を確かめる試験発射に立ち会ったと伝えた。日米韓が短距離弾道ミサイルだとみる「超大型」のタイプより口径が小さい別の種類の砲弾。韓国を狙う目的に加え、ウクライナに侵攻するロシアなどへの輸出用との見方もあり、関係国の注目を集めそうだ。

金氏は飛行特性や命中力に満足したという。軍需経済を統括する第2経済委員会の傘下に新設された国防工業企業所で製造されたとしており、輸出用の可能性がある。砲弾には「新技術」が取り入れられたという。軌道の制御力を高めたとみられる。

25日は朝鮮人民軍の前身とされる朝鮮人民革命軍創建から92年の記念日に当たり、金氏は同日、金日成軍事総合大学も視察した。「国家の存亡は軍事力の強弱にかかっている」と演説し、優秀な指揮官の育成を指示した。(共同)

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