ロシアの独立系メディアは、2024年2月に刑務所で死亡した反体制指導者・ナワリヌイ氏の死因は毒殺の可能性があり、当局が調査報告書を改ざんしていたと報じました。

ロシアの独立系メディア「インサイダー」は29日、ナワリヌイ氏の死因をめぐる当局の調査報告書を分析した結果、死亡した直前の症状に関する記述が削除され、文書が改ざんされていると指摘しました。

「インサイダー」が入手した文書には、ナワリヌイ氏が死亡する直前の症状について腹部の激痛を訴えて嘔吐(おうと)し、けいれんを起こして意識を失ったと記載されていましたが、最終段階で削除されたということです。

また、別の文書には死亡現場から「嘔吐物のサンプル」が押収され、検査された記録が残されていますが、ロシア連邦捜査委員会が7月に公開した調査報告書には検査や嘔吐に関する記載はなく、死因は「自然死」であり事件性はないとされています。

インサイダーは複数の専門家の話として、当局による公式発表が診断と一致しないとしてナワリヌイ氏が毒殺された可能性を指摘しています。

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