イスラエルとレバノンに拠点を置く親イラン武装組織「ヒズボラ」との戦闘激化を受けて、国連安全保障理事会の緊急会合が25日開かれ、グテーレス事務総長は「全面戦争は絶対に避けなければならない」と呼びかけました。

グテーレス事務総長は、安保理の緊急会合で冒頭、「レバノンが地獄と化し始めている。瀬戸際の状態だ」と警告しました。

そのうえで、「全面戦争は絶対に避けなければならない。レバノンがもう1つのガザになってはならない」と停戦を呼びかけました。

ポケベルやトランシーバーが爆発して死傷者が出たレバノンのミーカーティー首相は「イスラエルは残忍な行為により、レバノン国民の主権と人権を侵害している」と、会合に出席した各国に訴えました。

これに対し、イスラエルのダノン国連大使は「全面戦争は望んでいない」としたものの、自国がヒズボラによる攻撃にさらされていると強調し、「外国で起こるテロの源はイランに通じる」と非難しました。

一方、ヒズボラの後ろ盾であるイランのアラグチ外相は「中東地域の状況は一触即発で、対応しなければ過去にない惨事は避けられない」と強調し、非難合戦になりました。

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