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<風邪をひいた飼い主の真似をして、1日中咳や鼻をすする音をまねていたという子猫。眠りに落ちる寸前に、飼い主がその瞬間をカメラで捉えた>

風邪をひいた飼い主の「咳をまねる」子猫の動画が話題になっている。

【動画】エヘンエヘン...飼い主の「咳をまねる」子猫の姿をカメラが捉えた

インスタグラムユーザーの@laylaloveslunaは、愛猫のレイラが「エヘンエヘン」と咳払いのまねをする動画を投稿した。この動画は瞬く間に注目を集め、430万回以上再生され、45万4000件の「いいね!」を獲得している。

動画には次のような説明文が付いている。「私は風邪気味。猫のレイラは今日一日中、鼻をすする音やエヘンエヘンという咳をまねていた。彼女が私の手を枕にして眠ったとき、ようやくカメラに収めることができた。猫を飼っていない人は、一体どのように生活を楽しんでいるのだろう。猫がいれば退屈とは無縁だ」

動画には、飼い主が咳払いすると、シャム猫のレイラが咳払いをまねるかのように、やさしい「クラッキング」の音を出す様子が記録されている(クラッキングは、口を素早く動かしながら「カカカ」「ケケケ」といった鳴き声を出す特殊な鳴き方)。

動画には「私が咳払いすると、猫がまねをする」とテキストが重ねられている。

インスタグラムユーザーたちは、レイラのおかしな行動に即座に反応。それぞれの考えを共有した。モリーというフォロワーは、こうコメントしている。「オウム返しによって絆を深める会話だ。猫はそういうところがかわいいね。飼い主のまねをして、飼い主の猫バージョンになるんだよ」

別のユーザーは気の利いた駄洒落で応じた。「まさにコピーキャット(模倣犯)だね」

さらに別のユーザーは、レイラのクラッキングは一種の気遣いではないかと推測している。「『お大事に』と言うのと同じで、これは共感的な反応だ。あなたが病気だから必要なときにすぐ対応できるよう、そばにいるよ、と知らせているのだろう」

猫を飼っている別のユーザーは「かわいい! うちも同じ! 誰かがくしゃみをすると、いつでも同じことが起きる」と共感している。

米動物愛護団体のヒューメイン・ソサエティ・インターナショナル(HSI)によれば、猫は「ゴロゴロ」や「ミャオウ」、「ウー」といううなり声、「シャー」と威嚇する声など、幅広い鳴き声でコミュニケーションをとる。

動画のようなクラッキングは通常、猫が興奮したときに発する音で、挨拶や好奇心を表す場合もある。また、飼い主からの言語的な合図に反応し、飼い主との絆を深める手段でもある。

興味深いことに、猫はしばしば飼い主の行動や感情の映し鏡になることが研究で証明されている。マーサ・スチュワートによれば、飼い主の性格が猫に移り、猫が穏やかになったり、神経質になったりすることもあるという。

レイラの行動は「コピーキャット」行動の一例かもしれない。一種の社会的絆として、飼い主の咳払いを繰り返している可能性がある。

これには共感も関係している。米国立衛生研究所が発表した研究によれば、猫は飼い主の心の状態に反応する可能性があるという。

つまり、猫は人の感情を読み取っているかもしれないということだ。飼い主の咳払いをまねるレイラの行動は、共感的な反応であり、飼い主が必要としていると時にそばにいるよ、という意思表示なのかもしれない。

本誌はこの動画の詳細については確認できていない。

(翻訳:ガリレオ)

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