国連総会の議場=米ニューヨーク(国連提供、共同)

国連総会は11日、3月28日の安全保障理事会で北朝鮮の制裁状況を監視する「専門家パネル」(定員8人)の任期を延長する決議案に拒否権を行使したロシアに対し、理由の説明を求める会合を開いた。ロシアは、制裁内容を定期的に見直すことができる条項を含めた専門家パネルの任期延長に関する新たな決議案を、近く提出すると明らかにした。

会合ではロシアへの批判が相次いだ。日米韓など多くの国はロシアの提案を受け入れない姿勢で、決議案が提出されても採択は困難な状況だ。パネルの任期は4月30日まで。日米韓は任期切れ後の監視体制の弱体化を防ぐ代替策について協議している。

ロシアは以前から専門家パネルの任期延長を認める代わりに、制裁措置に期限を設けるよう求めてきた。日本などは受け入れられないとして、3月28日にパネルの任期延長の是非のみを議題に採決に踏み切った。(共同)

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