レバノン南部を空爆するため、離陸するイスラエル軍の戦闘機=19日、イスラエル軍提供・ロイター

 イスラエル軍は19日夜、レバノン南部でイスラム教シーア派組織ヒズボラのミサイル発射基地を約100カ所空爆し、破壊したと発表した。ロイター通信によると、レバノンの関係筋は、昨年10月にイスラエルとヒズボラとの交戦が始まって以降、最大規模の攻撃としている。

 イスラエルは17、18日にヒズボラの戦闘員らが持っていたポケットベルなどの通信機器を遠隔操作で爆破し、3000人以上を死傷させたとみられている。

 ヒズボラの最高指導者ナスララ師は19日、一連の爆発はイスラエルによる「宣戦布告だ」として、改めて報復を宣言。イスラエル軍は報復に先んじて、攻撃を実施した形だ。双方の間で緊張が高まっており、米国などが自制を促している。【三木幸治】

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