(写真はイメージです) Maxim Studio-Shutterstock

<TikTokでは7月に公開されて以来、400万回以上再生され、110万を超える「いいね」を集めている>

まるで「天国への階段」のような見事な雲の動画がTikTokユーザーたちを魅了している。

【動画】嘘みたいに美しい空模様で「天国への階段」のようだと話題のシーン

この映像は@verivanessaによって投稿されたもので、日の出のタイミングで水平線上に大きな雲がかかり、オレンジがかったピンク色の空を横切るように長方形の暗い影が伸びた様子を映し出している。

この動画は7月11日に投稿されて以来、400万回以上再生されている。

天気アプリ「マイレーダー」の上級気象学者マシュー・カプッチは本誌に、動画に映っている暗い長方形は雲ではなく影だと語った。

「動画の序盤でモコモコした雲が見えると思う。あれは積乱雲だ。コットンボールに似ていて、温度と湿度が高いときに形成される」

カプッチは動画が夕日を撮影したものではないかとした上で、「太陽は水平線の近くにあり、積乱雲の下に隠れている。つまり、雲が上方に長い影をつくっている」と続けた。

米国の気象予報会社「アキュウェザー」の気象学者ジェシー・フェレルは本誌の取材に対し、「発達中の嵐やにわか雨によって雄大雲ができ、この例のように他の雲よりずっと高くなると、日没の直前あるいは直後にこうした影ができる」と説明する。

動画の雲は熱帯地方で撮影されたものとみられ、「温度と湿度が高く、雲がより高く成長しやすい」とカプッチは話す。「非常に高いところまで成長するものの細いままなため、沈みゆく太陽の光を遮って空に影をつくることになる」

カプッチはまた、影が暗い帯状に見えるのは「高層大気に氷でできた非常に薄い雲があるためだ」と述べている。

「モコモコした雲の影が薄い雲にかかることで、地上からは暗い帯に見える。その影の外側では、夕日が薄い雲をピーチアンバー色に染めている」

フェレルによれば、このような雲は「ビーチのように木のない場所で最も見やすい」という。

「このように影が太陽と正反対の方にまで伸びる現象は反薄明光線と呼ばれている」と彼女は補足する。一見珍しいように思えるこの雲だが、カプッチによれば「まったく珍しい現象ではない」とのことだ。

「実際、この種の反薄明光線はよく生じる。ただ、今回の例ほど完璧なものはめったに見られない」

この印象的な雲の動画はTikTokユーザーたちを驚かせている。

@remingt0nxd7は一言、「素晴らしい」と感想を述べ、@lostlycaは「天国への階段だ」と形容している。@fishpond9000は「ずっと続いてた! 予想外だった」と驚きを示した。

@rogu3p4nd4は「絵画や本では決して見られないものだ。本物の自然は信じられないほど美しい」とコメントした。

本誌はTikTokを通じて投稿者にコメントを求めているが、この動画について独自に検証することはできていない。

(翻訳:ガリレオ)

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