ロシアのプーチン大統領は、ロシア軍の通常兵力を18万人増やして150万人にするよう命じた。昨年7月、レニングラード地域で撮影(2024年 ロイター/Anton Vaganov)

ロシアのプーチン大統領は16日、ロシア軍の通常兵力を18万人増やして150万人にするよう命じた。2022年2月にウクライナ侵攻を開始して以来、3度目の兵力増強となる。

ロシア大統領府(クレムリン)のウェブサイトで公開された法令によると、プーチン大統領は、軍全体の規模を238万人に増強するよう命令。そのうち150万人を現役軍人にすべきとした。

22年9月と10月に30万人以上の兵士を動員した際には、徴兵年齢の男性数万人が国外に逃れた。しかしクレムリンは、今のところ新たな動員は計画されておらず、引き続き厚遇で志願者を募るとしている。

ロシア下院のアンドレイ・カルタポロフ国防委員長は兵力増強について、現在の国際情勢と「かつての外国パートナー」の行動に対応するための拡大の一環と指摘。フィンランドの北大西洋条約機構(NATO)加盟などを挙げ、ロシア北西部の安全確保に新たな組織や部隊を編成する必要があると述べた。

シンクタンクの国際戦略研究所(IISS)によると、こうした増強が実施されれば、現役軍人の数でロシアは米国とインドを上回り、200万人強の現役軍人を持つ中国に次いで2位になる。



[ロイター]


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