11日、イスラエル軍が攻撃したパレスチナ自治区ガザの避難民が多く身を寄せる学校付近で嘆き悲しむ人々(ゲッティ=共同)

 中東メディアによると、イスラエル軍は11日、パレスチナ自治区ガザ中部ヌセイラトの学校を空爆し、14人が死亡した。国連パレスチナ難民救済事業機関(UNRWA)は死者に職員6人が含まれていると明らかにした。昨年10月の戦闘開始以降、一度の職員死者数としては最多。学校には約1万2千人の住民が避難していた。軍は学校内にあったハマスの司令部を精密に攻撃したと主張した。

 ガザの停戦交渉を仲介するカタールとエジプトの高官は11日、カタールの首都ドーハでイスラム組織ハマスの交渉団と会談した。米ニュースサイト、アクシオスは、ハマスが停戦や人質解放の条件としてイスラエルに求めるパレスチナ人囚人の釈放を巡り、仲介国がハマスに譲歩を要求したと報じた。

 停戦交渉でハマスは、イスラエルで拘束されているパレスチナ人囚人の釈放を要求。最近になって、終身刑を受けた囚人の釈放を増やすよう求めたとされ、新たな争点になっている。ハマス側は要求の変更自体を否定しており、譲歩に応じるかどうかは見通せない。(共同)

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