日本円にして24億円あまりという巨額の不正送金の疑いでドジャースの大谷選手の通訳だった水原一平氏が訴追されました。アメリカ連邦検察が不正の詳細を明らかにしています。

記者
「まもなく検察による会見が行われます。日米のメディアが多く詰めかけています」

日本時間のきょう未明、アメリカ連邦検察は会見を行い、大谷選手の通訳だった水原一平容疑者を銀行詐欺の容疑で訴追したと発表しました。

アメリカ連邦検察の会見
「水原容疑者は違法なスポーツ賭博への支払いのため、大谷選手の口座から1600万ドル(24億5000万円)を超える金を盗んでいました」

不正送金の際には、こんな手口が。

アメリカ連邦検察の会見
「高額送金を行うため、水原容疑者が大谷氏になりすまして銀行とやりとりした通話記録が複数回ある」

銀行詐欺の容疑で訴追された水原容疑者。大谷選手の口座開設に関わっていたことからログイン方法などを知っていたとされ、銀行の記録によると取引確認などが通知される連絡先は水原容疑者に変更されていました。そして…

アメリカ連邦検察の会見
「水原容疑者は大谷氏の代理人たちが口座にアクセスすることを拒んでいた。“大谷氏が口座を私的なものにしたがっている”と伝えたのです」

一方、大谷選手については。

アメリカ連邦検察の会見
「大谷氏は被害者だと強調したい。大谷氏が1600万ドルの送金を許可したことを示す証拠もない」

大谷選手のファンからはこんな声が。

大谷選手のファン
「大谷選手は今一番野球人生の中でもピークにいると思うので、そこに影響がないということが僕らとしても一番ほっとしている」

検察の資料によると、水原容疑者は2021年12月から2年あまりで1万9000回もスポーツ賭博に賭け、およそ4070万ドル、62億円もの損失を出していたということです。

回を重ねるごとに大きくなっていたという賭け金。

水原容疑者は自らを「ギャンブル依存症」と語っていたということですが、賭博の元締めは彼と連絡が取れなくなった際にこんなメッセージを送っていました。

賭博元締め(2023年11月17日のテキストメッセージ)
「大谷選手が犬を連れて歩いているのが見えるが、彼に話しかけようか。すぐに電話が欲しい」

不正送金の額は24億円にものぼるとみられる水原容疑者。先月、この問題が報じられた直後には…

水原容疑者(2024年3月20日のテキストメッセージ)
「厳密に言うと盗んだんだ。もう僕は完全に終わった」

水原容疑者はあす、裁判所に出廷する予定です。

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