米大統領選に向けたテレビ討論会前に握手を交わす民主党のハリス副大統領(右)と共和党のトランプ前大統領=米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで10日、ロイター

 11月の米大統領選に向けた候補者討論会が10日夜(日本時間11日午前)、米東部ペンシルベニア州フィラデルフィアで始まった。米ABCニュースが主催し、民主党のハリス副大統領(59)と共和党のトランプ前大統領(78)が約1時間半、議論を戦わせる。

 ハリス氏は視聴者から見て右側から登壇。逆サイドから登場したトランプ氏に歩み寄って握手を交わし、「サンキュー」と短く声を掛け合った。双方とも緊張した面持ちで演壇に立ち、少しだけ笑顔を見せた。

 ハリス氏は白いシャツに黒いジャケット、トランプ氏は紺色のスーツに共和党のシンボルカラーである赤いネクタイを合わせた。

 今回の討論会では、両候補には事前にテーマは通知されていない。ペンやメモ帳、飲用水が用意されているが、発言要領や原稿は持ち込めない。また発言中は他候補のマイクがオフとなり、妨害や不規則発言がしにくくなっている。

 討論会は米大統領選の情勢に大きな影響を与える。6月の討論会ではバイデン大統領がトランプ氏と対決したが、発言の様子や内容が高齢不安を呼び、その後、再選出馬断念に追い込まれた。【ワシントン大久保渉】

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