イスラエルの攻撃後、破壊された建物を調べる住民=24日、パレスチナ自治区ガザ南部ラファ(ゲッティ=共同)

イスラエル軍は24日、同国北部での作戦に従事していた予備役の2旅団を、パレスチナ自治区ガザでの任務に動員すると発表した。ロイター通信によると、軍はガザ最南部ラファから退避する住民を収容するためテント約4万張りを調達したといい、イスラム原理主義組織ハマスの最後の拠点とにらむラファ侵攻に向けた準備を加速させている可能性がある。ガザ戦闘開始から23日で200日となったが、収束は見通せない。

ラファにはガザ各地から避難民ら約120万人が密集しており、国際社会はイスラエルに自制を促している。イスラエルメディアなどによると、軍はラファから4~5週間かけて住民を退避させる計画を米政府に提示した。南部ハンユニス西方の海岸沿いのマワシ地区が退避先候補の一つ。軍が調達したテントは1張りで10~12人が利用可能だという。

軍は24日もガザ各地を攻撃した。パレスチナ通信によると、中部ヌセイラト難民キャンプの学校近くで空爆があり、3人が死亡した。ガザ保健当局は24日、戦闘開始以降のガザ側の死者が3万4262人になったと発表した。(共同)

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