“受け子”にされた配達員の女性が殺害されました。

■「出ていけ!」“被害者”が銃を

配達員
「助けて!」

被告(81)
「ここから出ていけ!」

 助けを求める女性に詰め寄る高齢の男。その手には拳銃が握られています。

被告(81)
「お前の狙いはお見通しだぞ!」

 この直後、響き渡った銃声。女性は病院に運ばれましたが、死亡が確認されました。

 殺人罪で起訴されたのはウィリアム・ブロック被告、81歳。

 実は事件前、被告の自宅には裁判所の係官を名乗る人物から電話が。

 被告の親族が収監されたとして、保釈金を要求。応じなければ家族に危険が及ぶと脅迫し始めたといいます。つまり“振り込め詐欺”。

 そうしたなか、現れたのが被害者の女性。何者かから荷物を受け取るよう依頼されていましたが、詳しい事情は知らなかったとみられています。

 捜査中も被告宅には犯人と思われる人物から連絡が。

警察官
「準備はいい?(電話に)出るよ」

“犯人”
「誰だ?」

警察官
「どなたですか?」

“犯人”
「こちらは係官です」

警察官
「どちらの係官?教えて下さい」

“犯人”
「面倒なことになりますよ」

警察官
「あなたが依頼した女性は知ってますね。その女性が事故に遭いました。こちらは保安官事務所です」

 ここで電話を切られてしまいました。犯人の一味と勘違いし、撃ってしまったとされる被告と命を奪われた女性。

 当局は、詐欺の犯人を特定すべく捜査を続けています。

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