パレスチナ自治区ガザ南部で、ポリオのワクチン接種が始まるのを前に、「UNRWA=国連パレスチナ難民救済事業機関」の保健局長が取材に応じ、戦闘が激しい地域で支援する難しさを訴えました。

UNRWA・清田明宏保健局長:
(ガザ南部の)ハンユニスは戦闘で道が非常に悪くなっていて、移動が中部に比べて大変です。

ガザ地区中部では3日までに、18万人以上の子どもにポリオのワクチン接種をしました。

5日からは、南部でのワクチン接種が始まりますが、対象人数が約34万3000人と他の地域と比べて多く、戦闘による影響で道が悪くなっていて移動が難しいため、接種会場を多く設置して対応する予定だとしています。

また、接種が必要な子どものうち約3万人は、戦闘休止区域の対象外となっているラファなどで生活しているため、安全に接種を行うためイスラエル軍との調整が続いているということです。

UNRWA・清田明宏保健局長:
上空をドローンが飛んでる音は絶えず聞こえますし、そういう意味で戦闘下であるというのは、いつも認識しています。

取材に応じた清田局長は、戦闘中でもポリオのまん延を防ぐことができることを示したいと話しました。

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