フランス・パリの象徴「エッフェル塔」に設置されたオリンピックマークはずっとこのまま?
パリ市長の発言が物議を醸しています。

5つのリングからなるオリンピックマーク。
2024年6月にエッフェル塔の高さ60メートル以上の場所に設置され、約3カ月もの間、パリの激闘を見守ってきました。

本来であれば、これまで設置されてきたオリンピックマークと同様にパラリンピック終了後に撤去されるはずでした。

しかし、パリのアンヌ・イダルゴ市長は、地元紙の取材に「このお祭り気分を残したい」としたうえで、「決定権は市長の私にあり、IOC(国際オリンピック委員会)の同意を得ています。オリンピックマークはエッフェル塔に残ります」と発言したのです。

エッフェル塔の所有権を持ち、運営会社の大株主でもあるパリ市。
そのパリ市のトップ、イダルゴ市長による今回の発言にフランス国内でも意見が分かれています。

フランスの文化相は「エッフェル塔は保護された記念碑であり、変更には手続きが必要」などと否定的な見解を示しました。

賛成派(62):
4年後のロス五輪までは残していいと思います。次のパリオリンピックまで残してもいいかもしれない。

否定派(45):
4年後には次のオリンピックになるし、彼らにオリンピックマークを渡すべきです。

賛成派(74):
今年のパリ五輪を経験できなかった次の世代のためにも残していいと思います。

否定派(27):
国が交代で開催するイベントなので、一方的に五輪マークを独占するべきではない。

中立派(67):
個人的には撤去すべきだと思いますが、大騒ぎせず、どっちでもいいです。

フランス国内でもさまざまな意見が出ているこの議論。
エッフェル塔の設計者ギュスターブ・エッフェル氏の子孫は「135年前からパリの、ひいてはフランスそのものの象徴であるエッフェル塔に外部組織の象徴が恒久的に設置されている」と反対の立場を明らかにしています。

現在、設置されているマークの重さは30トン。
地元メディアによると、長い期間の設置には向かないため、残す場合は、より軽いものに置き換えられるとしています。

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