ロシアとウクライナの国旗=ゲッティ

 ウクライナ軍は31日夜、モスクワやロシア西部などを標的に大規模なドローン(無人機)攻撃を実施した。ロシア国防省は1日、ウクライナ側のドローン計158機を撃墜したと発表した。

 露メディアによると、負傷者は出ていない。ただ、ドローンがモスクワの製油所と隣接するトベリ州の発電所に墜落し、火災を引き起こしたという。

 ロシアメディアやロイター通信によると、ウクライナ軍は31日、9機のドローンをモスクワ近郊に発射。そのほか、越境攻撃を続けている西部クルスク州に46機▽ブリャンスク州に34機▽ボロネジ州に28機▽ベルゴロド州に14機のドローンを発射するなどした。ロシア側は「いずれも撃墜した」と主張。モスクワのソビャーニン市長は31日、「数機のドローンがモスクワの製油所を標的とした」と述べた。

 ウクライナ軍は21日にもモスクワ州などをドローン45機で攻撃。26日には南部サラトフ州でドローンが38階建ての高層マンションに衝突しており、ロシア領内への攻撃を強めている。

 ロシア側は26日、ウクライナのエネルギー関連施設をミサイルやドローンで大規模攻撃している。【松倉佑輔】

鄭重声明:本文の著作権は原作者に帰属します。記事の転載は情報の伝達のみを目的としており、投資の助言を構成するものではありません。もし侵害行為があれば、すぐにご連絡ください。修正または削除いたします。ありがとうございます。