台湾の外相に相当する外交部長らがアメリカを訪問したとイギリス紙が報じました。外交部長の訪米は頼清徳総統が就任後、初めてで、中国は反発しています。

イギリス紙「フィナンシャル・タイムズ」によりますと、台湾の林佳龍外交部長と、前の外交部長で国家安全会議の呉ショウ燮秘書長はアメリカの高官らと会談するため、ワシントン近郊を訪問したということです。

台湾とアメリカは正式な外交関係はありませんが、2018年に成立した「台湾旅行法」により、台湾高官がアメリカ国務省や国防総省の当局者と会談することを認めています。

台湾外交部長の訪米は去年2月以来で、頼清徳総統が今年5月に就任して以降は初めてとなりますが、既に会談が行われたのかどうかはわかっていないということです。

中国は、頼総統を「独立勢力」だと敵視し、軍事面や経済面で圧力を強めていることから、会談では中国への対応について協議するものとみられます。

中国外務省 毛寧報道官
「アメリカと台湾のいかなる形の当局者の往来にも断固反対する」

これに対し、中国外務省の毛寧報道官は会見で強く反発、「台湾独立分裂行為を支持するのをやめるようアメリカに促す」と強調しました。

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