「大西洋の真珠」として知られるポルトガルのリゾート地マデイラ島で、1週間以上にわたって山林火災が続いていて、ユネスコの世界自然遺産に指定されている照葉樹林への影響が懸念されています。

北アフリカ西側の大西洋に浮かぶマデイラ島で8月14日、森林火災が発生し、火は1週間がたった現在も山岳地帯を中心に燃え広がっています。

EU(ヨーロッパ連合)によりますと、21日までにあわせて5793haが焼失したほか、住民160人が避難しました。

消防士5人がけがをしましたが、マデイラ当局によると、住民の人的被害は確認されていないということです。

ポルトガル本土からの応援を含め、120人以上の消防隊員が消火にあたっているほか、EUからは空中消火用の航空機2機が派遣されました。

しかし、強風にあおられ延焼が続いているうえ、火災現場が山岳地帯で近づくことが難しく、鎮火のめどは立っていません。

マデイラ島の広大な照葉樹林は、ユネスコの世界自然遺産に指定されていて、山林火災への影響を懸念する声が上がっています。

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