北朝鮮の空襲に備え実施された避難訓練。世宗大路からも車や人影が消えた=ソウル市で2024年8月22日午後、福岡静哉撮影

 韓国全土で22日、北朝鮮による空襲に備えた大規模な避難訓練があった。6年ぶりに実施された2023年に続き、2年連続。いつもはにぎわうソウル中心部の大通りからも、車や市民の姿が消えた。

 核・ミサイル開発を加速させる北朝鮮による軍事的挑発が近年増していることから、尹錫悦(ユンソンニョル)政権は有事に備えた実践的な避難訓練を重視している。

 午後2時に空襲警報発令を知らせるサイレンが鳴り響くと、ソウルの観光スポットとして知られる景福宮から南へと延びる世宗大路でも、警察官らが走行中の車やバスを停車させ、道の端へと誘導した。屋外にいた市民や観光客らは地下商店街に向かい、警報解除までの間、待機した。

 韓国では地下街やマンション地下など全国で約1万7000カ所が避難所に指定され、その場所はインターネットの地図アプリなどで検索できる。【ソウル福岡静哉】

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