米国のトランプ前大統領が自身のソーシャルメディアで、人気アーティストのテイラー・スウィフトさんがトランプ氏を支持しているように見える偽画像を共有した。米メディアは、画像は人工知能(AI)で生成された可能性があると伝えている。
トランプ氏が18日に「トゥルース・ソーシャル」で共有した画像は、スウィフトさんに酷似した女性がアンクル・サム(米国を擬人化したキャラクター)に扮(ふん)し、「テイラーは、あなたにドナルド・トランプに投票してほしい」という文章が添えられている。
若い女性を中心に絶大な人気を誇るスウィフトさんは、女性の権利や多様性を重視し、「スウィフティーズ」と呼ばれるファンの忠実さと強い団結力でも知られる。トランプ氏が同じ投稿で共有した画像には、「トランプのためのスウィフティーズ」と書かれたTシャツ姿の女性たちが写る複数の偽画像と、本物の支持者の写真が含まれている。
トランプ氏はこれらの画像と共に「私は受け入れる!」と書き込んだ。偽画像の一部は、トランプ氏を支持するインフルエンサーが最初に投稿したものだった。
スウィフトさんは、前回2020年の大統領選でバイデン大統領とハリス副大統領への支持を表明しており、今回も態度表明が大きな注目を集めている。19日午後(日本時間20日午前)時点で、スウィフトさんはトランプ氏の投稿に反応していない。
7月に戦略コンサルティング会社と米ニューズウィーク誌が実施した世論調査では、Z世代の有権者の3割が、スウィフトさんが支持する候補者に投票する可能性が高くなると答えた。過去にスウィフトさんが有権者登録を呼びかけた際には、若年層の登録が激増した。【ニューヨーク八田浩輔】
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