ドナルド・トランプ前米大統領は19日、ロイター通信のインタビューに対し、11月の大統領選に勝利した場合、米電気自動車(EV)大手テスラのイーロン・マスク最高経営責任者(CEO)を、閣僚か顧問で起用する人事を検討していると述べた。
一方、トランプ氏はバイデン政権が実施しているEV購入者への最大7500ドル(約110万円)の税額控除について「ばかげている」と批判。「税額控除は一般的にあまり良い制度ではない」と述べ、廃止を検討する考えも示した。
トランプ氏とマスク氏は、マスク氏が所有するX(ツイッター)での対談をライブ配信するなど蜜月関係にある。この対談で、トランプ氏はテスラのEVを「素晴らしい」と称賛していた。
マスク氏は7月にトランプ氏支持を公言。EVに対する税額控除が撤廃されればテスラも影響を受けるが、政権内部に入り込めば経済政策を自社に有利な方向へ誘導できるようになる。【ワシントン大久保渉】
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