8月18日、インドで女性研修医が性的暴行を受け殺害された事件を受け、同国全土の医療従事者は18日朝まで24時間、救急以外の診療を停止するストライキを行った。ニューデリーで撮影(2024年 ロイター/Priyanshu Singh)
インドで女性研修医が性的暴行を受け殺害された事件を受け、同国全土の医療従事者は18日朝まで24時間、救急以外の診療を停止するストライキを行った。同日午後には事件があった西ベンガル州の州都コルタカで数千人の市民が医師らに連帯を示し、デモも繰り広げた。
各地の医療関係者は9日の事件後、抗議活動を続けてきた。インド医師会の呼びかけにより行われた24時間のストが午前6時(日本時間午前9時半)に終了した後も、一部の医師は勤務拒否を継続し、事件への迅速な対応を求めた。
医師会は18日、モディ首相に書簡を送り、インドの医師の60%が女性であるため、各病院で職員の安全確保に関する規定が設けられるよう政府の介入が必要と訴えた。
インドは2012年に首都ニューデリーで、走行中のバス車内で23歳の女子学生が集団性的暴行を受け殺害された事件が起きたことを受け、法定刑の厳罰化を含む刑事司法制度改革を行ったが、活動家らは女性に対する暴力になお十分な対策がとられていないと指摘する。
今回の事件で死亡したのは31歳の女性研修医で、ボランティア職員が逮捕・起訴されている。
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