中国の大学で、教授らにセクハラを受けたとする学生の告発が相次いでいます。

「私はセクハラをされ、性的関係を持つよう迫られ、断ったら卒業させないぞと脅されたことを告発します」

これは先月、北京にある中国人民大学の学生がSNSに投稿した動画。身分証を手にしながら、指導教授に無理矢理にキスされ、性的関係を持つよう迫られ、拒否したところ「卒業させない」と脅されたと告発しています。

こちらの湖南省の大学生も大学の幹部にカラオケに誘われ、強いお酒をすすめられたうえにセクハラされたと訴えています。

「(大学で)自分がどうなってしまうのか分からなくて、その時は怒ることができなかった」

また、陝西省でも同様の告発があり、いずれのケースも大学側が調査した結果、事実と認められ、教授らは解任処分となっています。

セクハラの告発が相次いでいる背景には、卒業シーズンを迎えていることも関係しているものとみられます。

女性たちの告発について、SNS上では称賛する声が。

「先輩は勇気がある!」
「これから、より多くの女性が勇気を持って立ち上がり、声を上げてほしい」

中国では性暴力を告発する「#MeToo」運動に関する発信を行ったジャーナリストに懲役5年の有罪判決が言い渡されるなど、女性の権利を主張しにくい環境があります。

今回の告発が今後、どこまで広がりを見せるのか注目されます。

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