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<信号待ちをしている車の中で、ある女性がセリーヌ・ディオンの名曲を熱唱すると、隣の運転手も参加し大盛り上がりに。動画はTikTokで400万回以上再生され、絶賛のコメントが相次いでいる>

@a_matt2が共有した笑える動画には、投稿者の親友が車の窓から顔を出し、ディオンの代表曲の一つ「It's All Coming Back to Me Now(イッツ・オール・カミング・バック・トゥ・ミー・ナウ)」を歌う姿が映っている。10年以上前のヒット曲だが、動画を見ればわかる通り今でも世界中で愛されている。

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そして、ディオンのファンは彼女だけではなかったようだ。隣の車を運転していた男性も一緒に歌い、手を使って情熱を表現している。

「信号待ちで知らない人たちと『セレナーデする』親友をご覧あれ」というキャプションが付けられたこの動画は多くのTikTokユーザーを魅了し、すでに50万近くの「いいね!」を獲得している。

人前で歌うような状況を恐れる人もいるだろうが、TikTokユーザーたちは大賛成のようで、賛意を示すコメントが数多く寄せられている。

あるユーザーは「『信号待ちコンサート』を当たり前にしよう。私は準備万端」と呼び掛け、別のユーザーも「私がこういうことをすると、みんな私が狂っているかのような目で見るのはなぜ? これが当たり前になる必要がある(笑)」と賛同している。


「とても楽しい気持ちになった」とコメントするユーザーもいた。

別のユーザーはこう問いかけた。「私の疑問は...これがどのように始まったのかだ。最初に歌ったのは誰? 誰が最初にアイコンタクトをしたのだろう?」。

この疑問に対し、投稿者自身が「この勇敢な女性はすでに、コンサートの真っ最中だった。信号待ちで観客が増えただけ」と答えた。

隣の車に乗っていたもう一人が気になる人もいたようだ。顔は見えないが、動画には誰かの腕が映っている。あるユーザーは「助手席にいた、内向的で不安を感じやすい友人は、姿を消そうとしている」とコメントし、駐車中のカラオケが万人向けではないことを強調した。

見知らぬ人と一緒に歌うのはもちろん、話すことさえためらう人もいる。その理由は様々だ。

学術誌「Journal of Experimental Social Psychology」で2022年に発表された研究は、人がしばしば知らない人と話すのを避ける理由について考察している。

普通は拒絶されるのが怖い、何を話せばいいのかわからない、といった悲観的な理由が挙げられるが、過去の研究ではこうした否定的な意識を変えるのは困難だった。

この問題を解決するため、研究チームは1週間にわたるスカベンジャー・ハント(借り物競走)を企画し、被験者が定期的に知らない人に話し掛けるよう促した。

この単純な介入によって、被験者の恐怖は軽減し、自分の会話能力にも楽観的になった。これらの良い影響は、実験後少なくとも1週間は続いた。

日報によって、被験者の意識が前向きで正確なものに変わっていったことがわかり、見知らぬ人との交流に対する姿勢を改善するには、経験を繰り返すことが重要だと判明した。

本誌はTikTok動画の詳細については確認できていない。
(翻訳:ガリレオ)

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