今から2500年以上前に造られたと言われているイギリスの世界遺産「ストーンヘンジ」の巨大な石が、遠くスコットランドから運ばれた可能性があると研究者が明らかにしました。

 イギリスの科学誌「ネイチャー」は、ストーンヘンジについてのイギリスやオーストラリアの科学者による最新の研究結果を掲載しました。

 研究によりますと、「ストーンヘンジ」の中心にある巨大な祭壇石が、およそ750キロ離れたスコットランド北東部の岩盤と成分が完全に一致したということです。

地球化学教授 ニック・ピアースさん
「祭壇石は、他の大半のブルーストーンとはかなり大きさが違う。船で運んだにせよ、陸路で運んだにせよ、大変な労力を要したに違いない」

 祭壇石は重さがおよそ6トンあり、遺跡の中央に立っていることから重要な石で間違いないと言われていますが、簡素な運搬手段しかなかった時代に、なぜ遠く離れたスコットランドからこの巨石を運んだのか、目的や手段は謎に包まれたままです。

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