タイの憲法裁判所は、セター首相による内閣人事をめぐり倫理違反があったとして、首相の解任を命じました。

タイの憲法裁は14日、セター首相が過去に犯罪歴がある人物を閣僚に任命した人事をめぐり倫理違反があったとして、首相の解任を命じました。

この人物は、タクシン元首相が絡む汚職疑惑で裁判所職員に賄賂を渡そうとし、有罪判決を受けていました。

セター氏はタクシン派政党に所属していて、内閣人事をめぐっては、軍に近い上院議員らが任命責任を問題視し、提訴していました。

憲法裁の判事は軍事政権下で選ばれたことから、タクシン派と長年対立してきた軍などの保守派の意向を受けた判決だとの見方があります。

セター氏の失職を受け、下院議長は16日に新たな首相指名投票を行うと発表しましたが、政局の混乱は避けられない情勢です。

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