米CNNは、岸田文雄首相の自民党総裁選不出馬について、派閥裏金問題が「ここ数十年で最大の政治スキャンダル」になり、辞任を求める声が高まっていたと解説した。岸田氏が日本の安全保障体制を大きく転換させたり、ウクライナ支援を継続的に行ったりして、米政府にとって協力的なパートナーだったとも振り返った。
米紙ワシントン・ポストはスキャンダルへの対応を巡り、岸田氏の支持率が記録的に低下していたと指摘。防衛費の増額や、安全保障分野での米国との緊密な連携、韓国との関係改善などを実績として挙げた。
英BBC放送は「野党が分裂し弱体化しているにもかかわらず、経済危機と政治スキャンダルが重なり、与党への不信感が高まった」と分析した。
英紙ガーディアンは後任について、石破茂元幹事長や河野太郎デジタル相の名前が挙がっていると紹介。総裁選には女性候補が出馬し、日本初の女性首相が誕生する可能性もあると伝えた。【国本愛】
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