アメリカのバイデン大統領は、イギリスやフランスなどの首相と電話で会談し、イランによる報復に備えて安全保障への影響などについて協議しました。

 ホワイトハウスによりますと、アメリカ、イギリス、フランス、ドイツ、イタリアの首脳は12日、電話会談で中東情勢の緊張緩和や停戦合意に向けた取り組みを協議しました。

 5カ国の首脳は、アメリカやカタールなどが要請した15日の停戦協議再開を支持する考えを確認し、イランによるイスラエルへの報復攻撃が始まった場合の影響などについても意見を交わしたということです。

 アメリカのカービー大統領補佐官はこの電話会談について「イスラエルの防衛と停戦の必要性を再確認し、イランなどによるいかなる暴力や攻撃も望まないという強いメッセージを送るためだ」と説明しました。

 しかし、イランによる報復攻撃は今週中にも始まる可能性があるとも述べ、「大規模な攻撃に備えなければならない」と警戒感をにじませました。

 仮に今週中に報復があった場合には15日に再開予定の停戦協議に「影響を与える可能性は十分にある」と懸念も示しています。

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