原爆投下から79年となる9日、長崎市で行われた平和祈念式典を欠席したアメリカのエマニュエル駐日大使らは、東京の増上寺で行われた長崎原爆殉難者追悼会に参列しました。

長崎市の式典を巡っては、パレスチナ自治区ガザを攻撃するイスラエルの駐日大使を招待しなかったとして、日本を除くG7の6カ国、EU(ヨーロッパ連合)やオーストラリアなどが大使の参加を見送りました。

代わってアメリカのエマニュエル大使やイギリスのロングボトム大使、イスラエルのコーヘン大使は、東京の増上寺で行われた長崎原爆殉難者追悼会に参列しました。

エマニュエル大使は「日米はかつて敵同士だったが、今は大親友だ。これはあらゆる信仰を持つすべての人々にとっての教訓だ」と述べたうえで、「ロシアとイスラエル、つまり侵略した国と侵略の被害者となった国を同列にしている。私が(長崎の式典に)参加することはその政治的判断を尊重することになる」と長崎の式典を欠席した理由について説明しました。

長崎市の鈴木史朗市長は8日、イスラエルを招待しなかったことについて「平穏かつ厳粛な雰囲気のもとで円滑に式典ができるようにということで心を配っている」「政治的な理由ではない」と説明しています。

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